ひと
第1回リハビリテーション医学医師卒後教育研修会実施に尽力された府中リハビリテーション学院長 五味重春(ごみ・しげはる)先生
寺山 久美子
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1東京都心身障害者福祉センター
pp.1009
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103449
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先生にはじめてお会いしたのは,昭和37年,私が整肢療護園に就職した時からで,もう13年余になる.当時先生は園の医務部長の要職にあり,あのピンとした姿勢で患者や職員に接する様が何とも頼もしい存在であった.冷静沈着で一見とっつきにくいが,とても優しく温かい心の持主であることは,接する職員が異口同音に述べていたことで,私などは脳性麻痺についてそのすべてを先生からお教えいただいたといってもよい.先生と脳性麻痺との結びつきは,東大医局時代の論文テーマとされた時というからもう26年,今なお脳性麻痺に対する執念は変わらないとお見受けしている.昭和44年4月に整肢療護園を副園長で退職,東京都衛生局主幹として府中リハビリテーション学院長事務取扱いになられてからは,教育の方にも情熱を傾けられるようになった.PT.OT教育に次いで,今度は,先生の年来の念願の1つである,リハビリテーション医師のための卒後教育,第1回の研修会を企画なさった.来年はもう還歴とうかがうが,ますますお元気で日本のリハビリテーション界のため,よろしくお願い致します.
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