Japanese
English
研究と報告
悪性腫瘍による下肢切断患者の義肢装着について
The Prosthetic Management of Lower Extremity Amputees with Malignant Tumor.
井上 昭
1
,
立野 勝彦
2
,
山口 昌夫
2
Akira Inoue
1
,
Katsuhiko Tachino
2
,
Masao Yamaguchi
2
1金沢大学整形外科
2金沢大学医療技術短期大学部
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Kanazawa University.
2School of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
キーワード:
悪性腫瘍
,
下肢切断
,
義肢装着
Keyword:
悪性腫瘍
,
下肢切断
,
義肢装着
pp.623-626
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105223
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はじめに
化学療法や放射線療法が非常に発達した今日においても,悪性腫瘍により,やむなく下肢を切断しなくてはならない場合が多い.このような患者に対して,リハビリテーションを行っていく上で,術後長期にわたる化学療法剤投与による義肢装着訓練の遅延中断や入退院の繰り返し,再発転移による再手術や再入院,生存期間の短かさなど社会復帰を阻害する多数の問題点がある1~3).しかしながら,このように多くの問題点がある悪性患者であっても,社会生活を少しでも快適に営めるようにめざすことが,リハビリテーションと言える.
今回,われわれは,入院中の義肢装着訓練および退院後の義肢装着状況について調査したので,若干の考察を加えて報告する.
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