巻頭言
在宅における重度障害者の一断面
佐藤 育徳
1
1神奈川県障害者更生相談所
pp.259
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105142
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病院に勤めていた経験から反省されることは,リハビリテーションの具体的効果は障害者が退院した後,社会でどのように生活をしているかをフォローすることによって評価されるものであろうが,実際にはこの機会にめぐまれることが非常に少なかったことである.
昨年から,仕事の関係上,直接障害者がすんでいる家庭を訪問して,その実態を見聞することが増えてきたが,相談の多くは,寝たきりの前面介助をうけている重度障害者であり,今後の処遇として施設入所を求めるものであった.
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