演習・放射線診断学 CTスキャン読影のコツ・12(最終回)
骨・筋肉病変
荒木 力
1
Tsutomu ARAKI
1
1東京大学医学部付属病院・放射線科
pp.916-923
発行日 1980年6月10日
Published Date 1980/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216562
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はじめに
X線コンピュータ断層撮影(以下CT)の頭部における有用性はいうまでもなく,腹部,胸部においても,その診断能力および限界が理解されるようになり,CTがきわめて有効である臓器および病変と,ほとんど役に立たない領域とが区別されるようになった.骨・筋肉組織は,CT診断においては比較的新しい分野であり,その評価もまだ固定したとはいえないし1,2),その臨床への応用も広く理解されているとはいい難い.過去2年間に,東大病院放射線科で施行された78例の,骨・筋肉組織(四肢,骨盤,肩部,肋骨および脊椎)病変のCTを検討し,その特徴について考えてみたい.
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