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特集 専門医と認定医
卒後教育と研修システム
Post-graduate Education and Training System in Rehabilitation Medicine.
明石 謙
1
Ken Akashi
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School.
キーワード:
卒業教育
,
卒後研修
Keyword:
卒業教育
,
卒後研修
pp.535-541
発行日 1983年7月10日
Published Date 1983/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104989
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はじめに
この稿を書きはじめる前に昭和55年1月の本誌に発表した「リハビリテーション医の卒後研修1)」を再読した.実はこの小論をその続編とすべきか,まったく異なったものとすべきか迷ったからである.ここで参考までに,その小論で述べた事をまとめると次のようになる.
①我が国のリハビリテーション(以下リハと省略)医の養成は九州労災病院をはじめとする少数の病院で行われたが,はっきりとしたカリキュラム等は明示されていなかった.
②リハ医養成のカリキュラムは長尾案がまとまったもので,リハ医学会としても卒後医師研修会を主催したり補装具については判定医師研修会の後援団体として名を連ねている.これらはリハ医養成施設が少ない折から必要な処置であり,リハ医の知識の標準化と不明確であったリハ医学の領域を明らかにする事もその目的としている.
③川崎医大でのプログラムを表で示した.
さて,この時以来何か変化があったかというと,少なからずあったといいうる事は大変幸せである.まずリハ専門医,認定医制度がリハ学会ではじめられ,リハ医卒後教育の目的がかなりはっきりとした事,少数ではあるがリハ科を持つ医科大学や大学医学部が増加してきている事,リハ医学会で卒後研修のガイドラインを作り卒後教育の指針を示した事などであろう.また当川崎医科大学でも少し変化があり,その変化もそれほど悪い方向とは思えない点である.以下これらの点について述べてみた.
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