一頁講座 社会リハビリテーション・11
専門技術体系と人材育成
小島 蓉子
1
1日本女子大学
pp.1135
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104877
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社会リハビリテーションの概念を筆者は,その著『社会リハビリテーション』の中で,“障害をもつ生活者の社会的生存の質的保障と,人間を取囲む社会環境の人間化を目指す政策的,実践的改革の努力の総体”として捕えた.この際の社会環境は更に,“経済,法・行政,物理的生活圏,社会・文化的機会,心理的状況の各側から点検された上,そのシステムのどこかにでも障害者の人権保障に対する障壁があるならば,それを改革して社会の全体像の中で障害者の全人的復権を図ろうとする社会実践である”との作業仮説にたどりついたのだった.
かような社会リハビリテーションの使命を全うするためのソーシャルワーカーには問題を持つ対象と,ワーカーの背後にある行政制度や機関の特質に制約された専門職行動の技術が要求されて来る.
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