Japanese
English
特集 国際障害者年をふりかえる
重度障害者の雇用と所得保障はどう進んだか
The Employment and Income Security of the Severely Disabled Persons in the International Year of the Disabled Persons.
調 一興
1
Kazuoki Shirabe
1
1社団法人ゼンコロ
1Zencolo Association.
キーワード:
重度障害者の雇用
,
所得保障
Keyword:
重度障害者の雇用
,
所得保障
pp.733-737
発行日 1982年8月10日
Published Date 1982/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104796
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.概観
国際障害者年にかけた関係者の希いは,ひとつには「完全参加と平等」を実現するための理念の確認と政策(行動計画)づくりであり,ふたつには,この年に,最も切実な課題のひとつでも具体化されることであったと思う.しかし,結果は政策づくりだけに終り,これといった施策はなにひとつ具体化されなかった.いわば蝋細工の料理見本のようなものが造られたにすぎないのであって,喰えるものはなにもでなかったということである.
ただ,全体としてみると,国民の相当な部分や関係者の意識に変化(進歩)がみられたこと.理念の確認と政策課題がまとめられたこと.行動計画推進のための,政府・地方自治体などの組織が存続されることになり,民間の推進組織も中央を含め,各地方でひき続いて事業をすすめる体制をとっていること.これらは成果として積極的に受けとめておく必要がある.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.