巻頭言
日本におけるリハビリテーション医学の発展と認定制度
猪狩 忠
1
1岩手医大整形外科学教室
pp.567
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104763
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終戦後進駐してきた米軍医団にリハビリテーション医学の立遅れを指摘され,一体リハビリテーションとは何かということで,俄か勉強で群盲像を撫でるよろしく,その概念を獲得していた時代から,米国へRusk詣でなどをして帰った人々を中心に研究会をつくり,そして日本リハビリテーション医学会の設立となり,早や20年になろうとしている.そして戦後の医学の一つの新しい分野となったことは確実であるように思う.小生も1958年紐育でHoward A. RuskのInstituteを訪れて,何週間か通いPT,OTなる存在とその医療への関与の実態をみて驚いたのを覚えている.
1949年,既に米国ではCouncil of Physical Therapy and Rehabilitationが設立され,リハビリテーション活動が活発に行われてきている.
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