Japanese
English
特集 内部障害(Ⅰ)
糖尿病性壊疽の現況
Diabetic Gangrene.
中川 昌一
1
,
黒田 義彦
1
Shoichi Nakagawa
1
,
Yoshihiko Kuroda
1
1北海道大学第2内科
1The Second Department of Internal Medicine, Hokkaido University Medical School, Sapporo.
キーワード:
糖尿病性壊疽
,
難治性潰瘍
Keyword:
糖尿病性壊疽
,
難治性潰瘍
pp.599-603
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104768
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はじめに
組織が壊死に陥り,表面皮虜が二次的な変化をきたし,黒褐色に変色,脱落したものを壊疽(脱疽)という.糖尿病性壊疽は,一般に,再発を繰り返す難治性潰瘍もこれに含めて考えられている.同様の症状を呈するものとして動脈硬化性閉塞症(ASO)やBürger病,褥創などがあって,病態上必ずしも単純に区別できないこともあり,また両者が合併することもある.糖尿病性壊疽は,疫学統計上,諸外国に比して我国では頻度も重症度も相当低いといわれているがその理由は明らかでない.しかし,最近になって,その頻度はやや増加傾向にある.著者らの経験した症例をいくつか示し,さらに糖尿病性壊疽一般について述べてみたい.
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