Japanese
English
研究と報告
筋線維の大きさの測定および空間パターン解析にコンピューターを利用する試み
Application of Computer System to Analysis of Muscle Morphology.
畑野 栄治
1
,
有田 清三郎
2
,
堀 義巳
3
,
宮本 義洋
1
,
津下 健哉
1
,
生田 義和
1
,
吉岡 薫
1
,
平松 伸夫
1
Eiji Hatano
1
,
Seizaburo Arita
2
,
Yoshimi Hori
3
,
Yoshihiro Miyamoto
1
,
Kenya Tsuge
1
,
Yoshikazu Ikuta
1
,
Kaoru Yoshioka
1
,
Nobuo Hiramatsu
1
1広島大学病院整形外科
2川崎医科大学数学科
3川崎医科大学コンピューター室
1Department of Orthopedic Surgery, Hiroshima University School of Medicine.
2Department of Mathematics, Kawasaki Medical School.
3Computer Center of Kawasaki Medical School.
キーワード:
筋肉
,
コンピューター
Keyword:
筋肉
,
コンピューター
pp.805-810
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104626
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はじめに
神経筋疾患の診断あるいは経過観察に際して筋線維の大きさを測定することは非常に重要である.筋線維の横断面は不正形であるので径の測定に際して困難を感じることが多い.
諸家により様々な測定法が報告されているがAherne1)の方法では平均径しか求めることができない.またSissons2)の測定法は拡大顕微鏡写真から切りとった筋線維の写真を一つずつ天秤にかけて重さを測定し,その重さの比で大きさを表わすものであるが,この方法は非常に繁雑である.私達は従来拡大した顕微鏡写真上にスケールを置いて筋線維の短径を測定していたが3),この方法では時間がかかりまた誤差を生じ易い欠点がある.
私達は今回独自のコンピュータープログラムを作りそれを筋線維の大きさの測定に利用して従来の方法よりも比較的簡単にかつ正確に様々な径を測定した.またコンピューターを筋線維の空間パターン解析にも応用しその結果筋線維がどんな配列で分布しているのかを明らかにすることができたので報告する.
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