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講座 リハビリテーション医のためのリウマチ・膠原病入門(9)
結節性動脈周囲炎
Rheumatism and Collagen Disease. 9: Periarteritis Nodosa.
蕨 治言
1
Haruaki Warabi
1
1順天堂大学内科
1Department of Internal Medicine, Juntendo University School of Medicine.
キーワード:
臨床像
,
壊死性血管炎
Keyword:
臨床像
,
壊死性血管炎
pp.727-731
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104611
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はじめに
抗原抗体複合体が血管壁に沈着することによって,血管壁の壊死,破壊を伴う壊死性血管炎(necrotizing angitis)と総称される一種の免疫複合体病の存在が知られている.
Zeekらによって,壊死性血管炎の病理的分類がなされて以来,多数の研究者によってこの疾患群の病理概念はすでに確立されつつある.一方,壊死性血管炎の病因論は,当然,免疫的機序に求められている.この群の疾患の一部は,確かに抗原が薬物,細菌,ウイルス,異種血清であり,それに対する抗体および,補体成分の沈着が病巣血管壁に証明されることがある.
ここでは,壊死性血管炎のうちでも,もっとも古くより知られておるにもかかわらず,現在でも臨床面で,さらに病因論上でも最も難解な疾患である結節性動脈周囲炎(Periarteritis Nodosa=PN)をとりあげ,解説する.
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