Japanese
English
特集 重複障害
慢性関節リウマチ患者の骨折とその誘因
Spontaneous and Traumatic Fractures in Patients with Rheumatoid Arthritis.
腰野 富久
1
,
地葉 幸泰
2
,
深谷 茂
3
,
岡本 連三
1
Tomihisa Koshino
1
,
Yukiyasu Chiba
2
,
Shigeru Fukaya
3
,
Renzo Okamoto
1
1横浜市立大医学部整形外科
2横須賀聖ヨゼフ病院整形外科
3神奈川リハビリテーションセンター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University School of Medicine.
2Department of Orthopaedic Surgery, St. Joseph Hospital, Yokosuka.
3Department of Orthopaedic Surgery, Kanagawa Rehabilitation Center.
キーワード:
関節リウマチ
,
骨折
Keyword:
関節リウマチ
,
骨折
pp.187-196
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104500
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はじめに
慢性関節リウマチは近年,その治療法の発達にともなって注目されてきている.内科的治療法の進歩もさることながら,外科的にも人工関節の開発にともなって,その前処置,後療法の重要性が言及され,また施設内での組織的な理学療法,機能訓練が実施されている.しかし慢性関節リウマチは単に1関節の関節炎と異なり,全身的に関節の拘縮,osteoporosisなどを合併し,また治療として用いられる副腎皮質ホルモンが骨の脆弱化を助長する11)ため,治療経過中に骨折が合併することがしばしばみられる.今回は骨折を合併した症例を追跡調査して,骨折の部位,易骨折性について若干の知見を得たので報告する.
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