Japanese
English
調査
看護部門における患者日常生活動作への援助に関する調査
The Results of a Questionnaire on Supporting Patient's ADL of 307 Nursing Section in Japan.
今田 拓
1
Hiraku Imada
1
1宮城県拓杏園
1Miyagi Prefectural Takkyo-En.
キーワード:
アンケート調査
,
看護
,
片麻痺
,
ADL
,
施設
Keyword:
アンケート調査
,
看護
,
片麻痺
,
ADL
,
施設
pp.45-50
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103253
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Ⅰ.調査動機と目的
平均寿命の延長と,老人医療の無料化によって,わが国の入院患者の中に占める老人の比率が急増しつつある.老人入院患者のうち脳血管障害による麻痺患者の病床占有率は相当な比率を示していると思われる.一方リハビリテーション医学の発展は,これらの患者の指導に大きな責任を担う方向にあり,多くの病院にいろいろな規模のリハビリテーション部門が充実されつつある.しかしリハビリテーションということは,リハビリテーション部門のみで行なわれるものではもちろんない.本来看護業務の中にも,この概念はかなりの基盤をもって存在していたはずである.リハビリテーション看護という言葉があるが,実はこんな特別な看護は存在しないのであって,これが特別扱いされているということは,一般的にこのような援助が行なわれていないということを意味しないだろうか.看護業務の広さや復雑さはよく指摘されるところであるが,複雑な業務の中で,本来極めて重要であるべきリハビリテーション的援助が忘れられている場合も少なくないのではなかろうか.
看護部門におけるリハビリテーション的援助のうち最も重要と考えられることは,患者の生活機能をいかに援助するか,すなわち日常生活動作Activities of Daily Living(ADL)を中心とした問題になると思われる.
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