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講座
脳卒中(12)―脳卒中と脳シンチグラフィ
Cerebrovascular Disease (12). Brain Scintigraphy for Cerebrovascular Disease.
恵谷 秀紀
1
,
額田 忠篤
1
Hideki Etani
1
,
Tadaatsu Nukada
1
1大阪大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Osaka University Medical School.
キーワード:
脳卒中
,
脳シンチグラフィー
,
rCBF
,
ECT
Keyword:
脳卒中
,
脳シンチグラフィー
,
rCBF
,
ECT
pp.997-1005
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104441
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Radioisotope(RI)の頭蓋内疾患への利用は,かつては脳内病変の局在をみる脳シンチグラフィー(static imaging)として発展してきたが,X線CTの登場によりRI形態診断の価値は大きく変わりつつある.しかしながら現在,RI診断法は,形態情報にすぐれたX線CTでは得られない機能的な情報を得ることが出来るために,脳卒中の病態把握する上で重要な位置を占めている.特に,ここ数年来めざましい発展をとげたRIを用いた断層法(Radionuclide CT)が実用化され,陽電子放出核種を用いて,脳の循環・代謝機能を断層イメージとして表示が可能になっている.このことはRI検査が機能検査と言う点で真価を示したものと言えよう.
本稿では,RI脳血管造影(dynamic imaging),脳シンチグラフィー(static imaging),局所脳血流量測定(regional cerebral blood flow rCBF),R-CTについて解説する.
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