到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中の疫学・診断・検査
脳卒中はどのくらい増えるのか 脳卒中の疫学
小林 祥泰
1
1島根大学
キーワード:
加齢
,
追跡研究
,
発生率
,
分類
,
ファクトデータベース
,
年齢因子
,
脳卒中
,
中国
,
高齢化社会
,
久山町
Keyword:
Age Factors
,
Aging
,
China
,
Classification
,
Follow-Up Studies
,
Databases, Factual
,
Incidence
,
Stroke
pp.825-829
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173252
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脳卒中が今後増えるかどうかの最大のポイントは,いわゆる2025年問題,すなわち超高齢社会到来の影響である.後期高齢者が激増しても脳卒中は直線的には増えない.なぜなら,脳卒中データバンクの集計では出血性脳卒中は加齢とともに減少し,脳血栓症も後期高齢者ではむしろ減少する.加齢とともに直線的に増加するのは心原性脳塞栓症のみである.したがって,2025年の超高齢社会にもっとも増えているのは心原性脳塞栓症である可能性が高く,脳卒中の中で最多の病型となっていると思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013