Japanese
English
特集 神経研究の方法論—その新らしいアプローチ
脳のシンチグラフィ
Scintigraphy of the Brain
筧 弘毅
1
,
内山 暁
1
,
牧 豊
2
,
嶺井 進
2
Hirotake Kakehi
1
,
Guio Uchiyama
1
,
Yutaka Maki
2
,
Susumu Minei
2
1千葉大学医学部放射線医学教室
2千葉大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Radiology, Faculty of Med., Univ. of Chiba
2Dept. of Psychiatry, Faculty of Med., Univ. of Chiba
pp.499-508
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904622
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Ⅰ.緒言
頭蓋内疾患に対するいわゆる核医学的なアプローチは最近の新しい放射性核種やその化合物の開発と,高性能の放射線測定器の発達によつてすでに試みの段階を過ぎ,臨床医学における新しい検査法としてその地位が確立されつつあるのが現状である。したがつて方法論としてのおもしろさはあまりなく,測定器に直結できるコンピュータの今後の利用法あたりに残されているくらいである。しかしここでは他の分野における方法論とのバランスをとる意味で,現在までに使用された放射性核種と測定器の歴史的な発展をふりかえつた上で,現在の核種とその化合物,装置の利用法と脳のシンチグラムについて述べ,さらにコンピュータを利用することによりどんな研究方法が可能になるかについて考察してみたい。
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