今月の主題 急性期脳卒中の臨床
検査
脳シンチグラフィー
森 厚文
1
,
前田 敏男
1
1金沢大核医学科
pp.35-39
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207698
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はじめに
脳卒中は本邦における死因の第1位を占めてたり,また脳腫瘍などの疾患が脳卒中と誤診される症例も稀ではない.したがって,脳シンチグラフィーのような非侵襲性の検査法で脳卒中のスクリーニングおよび鑑別診断が可能であれば好都合であろう.脳シンチグラフィーは核医学,とくにイメージング領域の分野で重要な位置を占めており,脳疾患のスクリーニング検査法として広く繁用されてきた.しかし,最近におけるCTのめざましい発展ならびに普及に伴い,脳疾患における脳シンチグラフィーの適応症例が減少してきていることは否定できない.本稿では急性期(本稿では発作より4週以内)脳卒中(主として脳内出血および脳梗塞)における脳シンチグラフィーの診断的意義について,CTと比較しながら述べてみたい.
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