ひと
リウマチ患者としての心情を体験している冷静な社会心理学者 Pirkko Kiviniemi先生
佐々木 智也
1
1東京大学
pp.672
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104377
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第17回日本リハビリテーション医学会特別講演「リウマチ患者の心理・社会的ケアー」の演者Pirkko Kiviniemi先生はフィンランドの寒村ヘイノラにあるリウマチ財団病院でリハビリテーション・サイコロジストとして心理サービス,患者教育,職業リハビリテーションのカウンセリングと心理療法を担当している.1930年生れの女性でPh.D.の学位を持つ研究者として古くから文献上その名前を知っていたが,ご自身も慢性関節リウマチに長期間悩まされ,低くみても3級に相当する障害者であることを知ったときの驚きは今でも忘れられない.これまでの立派な業績が患者としての心に冷静な科学者の眼がついて挙げられたものと納得した次第である.
尊敬するKiviniemi先生の来日を機に,日本のリウマチ性疾患リハビリテーションに新風が吹きこまれたものと信じている.(特別講演中のDr. Pirkko Kiviniemi)
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