一頁講座 リハビリテーション用語集・6
diathermy douche pelotherapy spa treatment
福井 圀彦
1
1七沢病院
pp.921
発行日 1978年12月10日
Published Date 1978/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104086
- 有料閲覧
- 文献概要
diathermy
語原的にdiaはthroughの意味であり,外表面だけでなく内部からも暖めることをいい,transthermyと呼ぶこともできる.したがって広義では,長波から極超短波にいたる電磁波や超音波による温熱効果はすべてdiathermyと呼んでよい.電磁波では,導電体は内部で発生する渦電流によるジュール熱,絶縁体は誘電体損失による熱,超音波では圧縮,拡張の繰返しによる分子間摩擦熱などが内部の熱源となる.
しかし,歴史的にみると,高周波療法は長波から出発して,20世紀に入るとすこし短くなって200~400mの波長が愛用せられ,これがdiathermyという名称で親しまれた(狭義のdiathermy),しかし,熱発生が皮下脂肪に集中する欠点があるので,波長を6mに短くし,radiothermyと呼ばれたが,最近はさらに短い極超短波域の12.25cmが主流であり,microwaveの名称で親しまれている.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.