Japanese
English
特集 リハビリテーションにおけるハリの応用
ハリ治療効果と生体の変化―血液生化学的な面から
Effects of Acupuncture and Biophysical Changes: Blood Biochemical Changes.
高濱 晶彦
1
Akihiko Takahama
1
1所沢整形外科
1Tokorozawa Orthopedic Clinic.
キーワード:
ハリ治療
,
生化学的検査
Keyword:
ハリ治療
,
生化学的検査
pp.816-822
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104066
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はじめに
痛みという訴えは,治療を担当する側にとり,客観的な評価方法も少なく,非常に難しい存在である.西洋医学的な治療方法では,痛みの治療には大きな制限をうけ,関節破壊の進んだもの,症状の進行したものには治療は極めて難しい.このような西洋医学に対する治療限界を知るとともに,針治療の効果に非常に興味を持った.
しかし,日本人に中国式の針刺療法を用いるとき,十分な説明ののちも,恐怖心が先に立ち,予期する効果を挙げにくい.また治療資格の問題から理学療法士や作業療法士には利用できないことになる.このような治療上の欠点と制約を除き,広く一般に利用できるように,経絡上の穴位刺激を表面電極法により行ない――経皮的経絡低周波通電療法(Transcutancous Meridians Stimulation,TMS通電療法と略す)――,大きな治療効果を挙げている.この治療効果の作用機序を知る一つの手段として治療前後の生化学的な変化を追求した.
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