Japanese
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特集 リハビリテーションにおけるハリの応用
低周波による経皮的経絡通電法―ハリを使わないハリ治療
Transcutaneus Meridian Stimulation.
田口 順子
1
Yoriko Taguchi
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
1Kanagawa Rehabilitation Center Hospital.
キーワード:
低周波
,
経皮的経絡通電法
Keyword:
低周波
,
経皮的経絡通電法
pp.831-833
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104069
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われわれは,1975年より低周波による経皮的経絡通電法(Transcutaneus Meridian Stimulation,略してTMSと称している)を理学療法の中に新しい治療法として導入し好成績をあげている.
いわゆるハリを用いないで表面電極を皮膚に貼布し経絡を通して電気刺激を与える方法であり,中国医学の針灸学を応用した低周波通電である.この経皮的通電法は中国でもあまり用いていないようであるが,ハリ同様の類似効果が期待できる.主として疼痛の軽減,痙性の低下,血行改善等を目的とした治療に用いているが,理学療法におけるこの経皮的経絡通電法は有用性が高く,当科における治療件数はすでに7,000件に及んでいる.この低周波が,ツボを通して身体に及ぼす影響は,波形,周波数1),クロナキシー,筋電図2),血流量測定3),痙性,痛みの評価4),皮膚温,深部温6),指尖容積脈波5)等等,理学療法的アブローチの中で探索できるものから順次,検討を加え,器具についても,当初は中国製G6805型を使用していたが,現在は,さらにこれを改良した経皮通電用のものを国産化し使用している.
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