巻頭言
チーム・アプローチ雑感
高橋 純
1
1東京都立北療育園
pp.779
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104060
- 有料閲覧
- 文献概要
リハビリテーションとは今更いうまでもなく,各種の職業人のチームの力に支えられた仕事である.その中のメジカル・リハビリテーションだけを見ても,医師以外に多数のメジカル,パラメジカル職種の参加によるチームアブローチが原則とされている.リハビリテーション医療の高度化にしたがって,参加する職種も漸増し,それぞれの専門職種間の分担も,次第に細分化されて行くことになる.多数の職種の参加は,リハビリテーション・サービスの質的向上の面では必要なことであるが,職種間の協力と分担は複雑微妙なものとならざるをえない.
リハビリテーションの対象たる障害児・者は無数のニードを持っており,ことに施設入所者では,医療サービスだけでなく,人間としての全生活を,施設つまりは施設職員の手に委ねているわけである.さらに対象が小児であれば,育児も施設の重要な仕事となる.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.