Japanese
English
研究と報告
脳卒中患者のリハビリテーションにおける歩行能力の改善と退院後装具の使用について
Improvement of Walking Ability in Rehabilitation of Hemiplegic Patients and their Use of Brace after Discharge.
阪本 次夫
1
,
星野 昌伯
1
,
吉田 赳夫
1
Tsugio Sakamoto
1
,
Masanori Hoshino
1
,
Takeo Yoshida
1
1福島県立リハビリテーション飯坂温泉病院
1Iizaka Rehabilitation Hospital.
キーワード:
歩行阻害因子
,
プラスチック製装具
Keyword:
歩行阻害因子
,
プラスチック製装具
pp.203-206
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103949
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まえがき
脳卒中で倒れたものが幸い救命されて急性期を過ぎると,つぎにリハビリテーション治療(以下リハと略す)を行うことはいまや常識となってきた.ところが脳卒中は一般に高齢者に多く発症するため,脳卒中リハの目的が若年者の社会復帰を目的とするリハと異なり,主として家庭復帰をめざすようになるのは当然である.そのさい,患者に一番必要なのは移動動作の独立である.移動動作が独立すれば,家族の世話になることが少なくなり,ADLはある程度独立してくる.極言すれば,独立した移動動作を獲得したことで脳卒中リハはゴールに達したといえる.
そこで脳卒中リハの目的で入院した患者を対象として,私達はリハ後歩行がどのくらい改善したかを検討し,十分なリハを行いながら実用歩行に達しなかった患者については,さらにその原因を検討した.
また脳卒中リハにおいてしばしば使用される下肢装具について,退院後どの程度患者が使用しているかをアンケートの方法により調べたので併せて報告する.
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