特集 在宅リハビリテーション
アメリカにおける理学療法士の家庭訪問指導
奈良 勲
1
1有馬温泉病院
pp.716
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103855
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はじめに
私は1970年にカリフォルニア州のPT資格を取り,その後,アメリカ政府の許可を得て,約1年半ロスアンジェルスの整形外科病院とハリウッドの家庭健康管理サービス機関(Home Health Care Agency)で仕事をしていました.
今日は,「アメリカにおけるPTの家庭訪問指導」について経験したことがらを述べることになりますが,以前,「理学療法と作業療法」誌Vol.6,No.1で,「家庭健康管理サービス機関について」と題して紹介しております.その後,数回カリフォルニアを訪れていますが,特に最近の情報を得ていませんので,内容のほとんどが重複するかと思います.
さて,近年,わが国においても在宅におけるリハビリテーションと称して,医師やセラピスト,看護婦が家庭訪問して患者の治療,指導が始められてきましたが,承知の通り,そのためのシステムの不備,専門家の不足により,まだ軌道に乗っていないのが実状です.
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