一頁講座 特殊教育・4
肢体不自由教育の目標・内容
林 友三
1
1都立光明養護学校
キーワード:
肢体不自由児
,
教育
Keyword:
肢体不自由児
,
教育
pp.303
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103773
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1.肢体不自由教育の一般性と独自性
肢体不自由児の定義は,種々になされているが,教育実践を進める立場から,その目標内容の設定に視点を合わせると,「肢体不自由児とは何らかの障害(肢体不自由)をたまたま持っている子供である」と定義できる.すなわち「子供である」という一般性や共通性に基盤があり,「障害を持つ」という独自性を合わせ持っていることになる.基本的には,肢体不自由児も障害を持たない子供も同じく社会の構成員であり,共通の社会的使命と責務を負っているのである.
このように,障害の有無にかかわらず同じ子供であるという一般性や共通性に着目すれば,肢体不自由教育の目標・内容は,一般の小・中学校,高等学校の目標・内容と異なることは無いのである.
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