Japanese
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特集 リハビリテーション関連職種の教育
4年制理学療法士養成校のカりキュラムについて
A Short Survey of the Four Years School Curriculum for Physical Therapists.
長田 松義
1
Matsuyoshi Nagata
1
1高知リハビリテーション学院
1Kochi Rehabilitaion Institute College of Physical Therapy.
キーワード:
4年制理学療法士養成校
,
カリキュラム
Keyword:
4年制理学療法士養成校
,
カリキュラム
pp.876-879
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103658
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はじめに
理学療法士,作業療法士(以下各々PT,OTと略す)の養成に諸外国のとっている課程をみるとまちまちであるが,大まかにまとめると1)master course,2)degree course(学士号課程),3)diploma course(資格取得課程),4)certificate course(別の学士号取得後の短期養成課程)で,別にdocter courseの途もある国もある(アメリカ).
わが国の課程は3)diploma courseに相当する.この課程は国により2~4年となっているが,わが国では文部省・厚生省令(表1)の規定で修業年数3年以上,時間数はPT―2,700時間,OT―2,730時間となっている.これを文部省の定める4年制大学の設置基準による合計124単位を時間数(講義―15時間,演習―30時間,実習―45時間をそれぞれ1単位として)に読みかえたものと比較してみると,時間数では十分でかえっておつりが出る位である.異なるところは外国語8単位が全くないこと,一般教養科目と保健体育が不足していること,その反面,専門教育科目に非常に多くの時間数を要求されている点で,養成校として各種学校のワクに閉じこめられている理由がうかがわれる.すなわち短期間で職業人としての知識をつめこみ,きびしい国家試験をへて資格を与えようとするものである.一面これを社会的にふり返ってみると,非常に高いニードにもかかわらず,給与の点では公務員の場合,現在その存続が問題となっている准看護婦(中卒後2年で養成)にもおよばず,また管理職への道もけわしいと聞く.
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