特集 リハビリテーションにおける地域活動
北海道マザースホームについて
高橋 武
1
1札幌肢体不自由児総合療育センター
pp.548
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103585
- 有料閲覧
- 文献概要
北海道には,昭和35年にポリオの大流行があり,罹患児は1,600余名を数えた.その約半数が,四肢麻痺等の後遺症を残し,幼児が大半を占めた.この子等に対する通園機能訓練の必要性が,焦眉の急をつげたが,はじめ,多発地帯の保健所,病院等で始められた.しかし,十分に応えきれなかったために民間有志の手で,小児麻痺財団がつくられ,婦人団体等の協力を得て募金活動が開始されて,その基金で造られたものがマザースホームである.炭鉱地帯,大都市などの多発地帯に10ヵ所建設された.昭和37年には完成を見た.
これが,地域における小児リハビリテーションの中心となった.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.