連載 看護に生かす哲学 看護学生との対話・11(最終回)
マザー・テレサの哲学
石井 郁男
1,2
1西南学院大学
2健和看護学院
pp.214-215
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903163
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A 哲学教師
B 看護学生
貧しい人々の中へ
A マザー・テレサが教員だったころ,インドは世界で最も貧しいところといわれていた.人口1000万人のカルカッタ市には,貧しい路上生活者が40万人,ハンセン病患者が30万人以上もいた.彼女はこのカルカッタの町を歩き「この人達のために何かしたい」と心から思った.いてもたってもいられない気持ちになったらしい.彼女は毎日,「私はどうすればよいのですか?」と神に祈りつづけた.そしてダージリンへ向かう列車の中で,「貧しい人々の中で,貧しい人々のためにつくせ」という神の声を聞いた.「神の教えを人々に話すだけではなく,直接,貧しい人々の中に入って行動せよ」という意味なんだね
B 「言葉より行動」ですね.
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