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特集 脳卒中のリハビリテーション
脳卒中におけるリハビリテーション医療―必要患者数の推定と対策
Estimation and Planning of Rehabilitation Facilities for Stroke Patients.
横山 巌
1
Iwao Yokoyama
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院
1Nanasawa Hospital, Kanagawa Rehabilitation Center.
キーワード:
発症率
,
有病率
,
初期リハ
,
専門リハ
Keyword:
発症率
,
有病率
,
初期リハ
,
専門リハ
pp.445-449
発行日 1976年6月10日
Published Date 1976/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103563
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はじめに
近年,治療医学の進歩および老齢人口の増加に伴う疾病構造の変化はリハビリテーション(以下リハと略す)医療の需要を急速に高めている.なかでも,脳卒中による障害者のリハ医療の需要の増大は顕著であり,付加的機能障害の予防および残存した機能障害の克服は患者にとってはもちろん,家族にとっても深刻な問題となっているにもかかわらず,あまりにありふれた疾病であるために,他のいわゆる難病に比して,かえって行政的対応が後まわしになっており,その充実が強く望まれている.この行政的対応の基礎資料として,昭和49年秋に東京都衛生局長より脳卒中後遺症者のリハ医療基礎調査の委託をうけたので,協同研究者として芦沢正見,今泉真澄,上田敏,大友英一,荻島秀男,五味重春,土肥豊,花籠良一,林弘,藤田勉(五十音順)の諸氏に協力を依頼し,これらの方々の協力のもとに50年3月に調査報告を答申した.この調査報告書では脳卒中のリハ医療対象者数の推定と対策のほかに,脳卒中のリハ医療の効果と現在におけるリハ医療供給状況についてもふれたが,今回は前者について再整理したものを紹介する.
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