Japanese
English
特集 切断と義肢
日本の義肢製作の現況と問題点―製作者の立場から
The Current Status of Japanese Prosthetic and Orthotic Maunfacture.
川村 一郎
1
Ichiro Kawamura
1
1川村義肢株式会社
1President, Kawamura Orthopedic Appliance Co., Ltd.
キーワード:
義肢装具製作技術者の教育養成
,
部品及び製品の評価検定
,
製作施設設置基準
,
工学的・技術的発想の重視
,
公的給付制度のマイナス面
Keyword:
義肢装具製作技術者の教育養成
,
部品及び製品の評価検定
,
製作施設設置基準
,
工学的・技術的発想の重視
,
公的給付制度のマイナス面
pp.177-182
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103494
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Ⅰ.はじめに
戦後まことに眼を見張るような長足の発展を遂げたリハビリテーション医学の領域の中で,その重要な一環を担うべき義肢装具分野の立ち遅れを指摘されるようになって久しい.たとえば日本リハビリテーション医学会の中に義肢装具委員会が設置され,将来計画が作成された1)けれど,そこで指摘された多くの項目の中で実現の域に達したものは適合判定医の卒後研修のみで,その他は具体的な解決の方向すら見出されていないのが現状である.このように義肢装具に関する問題が遅々として進展しない原因の1つとして,日本の義肢装具製作の実態が今までまったくといって良い程明らかにされていなかったことをあげることができよう.このたび日本義肢協会を始め関係諸施設のご協力を得て,調査結果を発表する機会を得たので報告し,当面する諸問題について考察を加えたい.
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