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特集 切断と義肢
小児切断者のリハビリテーション―東京都補装具研究所小児切断プロジェクトの紹介
Rehabilitation of the Child Amputee: An Introduction to the Children's Amputee Prostheties Project.
加倉井 周一
1
,
浪江 久美子
1
Shuichi Kakurai
1
,
Kumiko Namie
1
1東京都補装具研究所
1Psychologist: Tokyo Metropolitan Prosthetic and Orthotic Research Institute.
キーワード:
小児切断
,
成長
,
義肢
,
先天性奇形・欠損
,
親の障害認知
Keyword:
小児切断
,
成長
,
義肢
,
先天性奇形・欠損
,
親の障害認知
pp.183-190
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103495
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Ⅰ.はじめに
身体障害者とりわけ切断者や麻痺患者等,肢体不自由者に対するリハビリテーションの要望に積極的に対処しようとする動きが見られるようになってから久しい.ところでリハビリテーションの内容が高まるにつれて,たとえば切断者の年齢に応じた特殊条件を考慮する必要が生ずるようになってきた.今後,わが国の人口構成比が老齢化するにつれて老人切断は徐々に重要なテーマになり得ることであろう.一方,小児切断については,わが国では1,2の例外を除いてまとまった報告は少ないが,このことはこれまで総合的な対策がほとんどとられてこなかった事実をものがたるものともいえよう.
われわれはこれまで見過されてきたこれら切断児に対して成人切断者とは異なる対策の必要性を認識し,昭和46年当研究所開設以来,所内に「小児切断プロジェクト」をもうけ,現在にいたっている.今回はわれわれのプロジェクトの紹介を行うとともに,あわせて今後の問題点につき考察してみたい.
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