Japanese
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特集 リハビリテーション機器
Ⅱ.日常生活動作別にみた機器
起居・身の回り:椅子―製作者の立場から
Chair: Considered by a Maker
光野 有次
1
,
竹野 広行
1
,
荒井 利春
1
Yuji MITSUNO
1
1でく工房
1Deku-Kobo Co., Tokyo.
pp.27-33
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102296
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はじめに
でく工房は,ハンデイを持った子供や老人のために,実際に現場に赴き,医師,療法士,家族,本人とともに製作者として打合せに参加し,道具の設計条件を求め,それを図面化し製作し,納品時にその条件が満たされているかを確認するという手続をとりながら,生活用具,自助具,訓練具などを1974年から製作してきている.
その数は今日まで800以上にのぼるが,なかでも脳性まひ児のための椅子は大きな割合をしめている.
今回の椅子に関する小論の依頼に対しては,これまで我々のとってきた製作の手続きと結果について子供の椅子を中心に概観し,まとめ,そのうえで成人の椅子の紹介を行う.
障害児(者)が楽に坐ることができ,生活する場にも適応する椅子をつくるひとつの実際の方法を示すことが,これから,より良い椅子を作っていくうえで役に立てばと思っている.
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