Japanese
English
研究と報告
われわれの試作したDynamic Finger Splint ―KU Finger Splint
New Developed Dynamic Finger Splint, so called KU Finger Splint.
渡辺 英夫
1
,
米満 弘之
1
,
重本 弘文
1
,
岡部 とし子
1
Hideo Watanabe
1
,
Hiroyuki Yonemitsu
1
,
Hirofumi Shigemoto
1
,
Toshiko Okabe
1
1熊本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kumamoto University Medical School.
キーワード:
指の障害
,
ダイナミックスプリント
,
ピアノ線
,
釣糸
Keyword:
指の障害
,
ダイナミックスプリント
,
ピアノ線
,
釣糸
pp.479-484
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103157
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 指の機能障害は骨,関節,筋腱,神経,皮膚などの疾患や異常で容易に生じ,ADLに非常な不自由をきたしやすい.指のsplintは非観血的治療の場合だけでなく,手術の効果を最大に発揮するために術前,術後にもしばしば処方されるが,いずれにしても手指の運動解剖学を考慮したdynamicなfunctional splintであるべきだと考える.従来の指のsplintはその効果が十分発揮されず,不満足であった症例も少なくなかった.われわれは同じ部品や材料で,多くの指の障害に使え,しかも組立てが簡単で,調節性に富み,ADLに余り邪魔にならないdynamic finger splintを試作した,主な材料はピアノ線や釣糸など単純なものである.これを手指の各神経麻痺や腱の単独損傷などに使用しているので紹介する.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.