Japanese
English
特集 リハビリテーションと心理
聴覚・言語障害者の心理
On the Psychological Characteristics of the Deaf, Hard of Hearing and Speech Handicapped.
河内 十郎
1
Juro Kawachi
1
1七沢病院
1The Kanagawa Rehabilitation Center, Nanasawa Hospital.
キーワード:
ろう・言語障害
,
失語症
,
知能
,
パーソナリティ
Keyword:
ろう・言語障害
,
失語症
,
知能
,
パーソナリティ
pp.461-466
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103351
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Ⅰ.聴覚障害者の特性
1.聴覚障害の種々相
聴覚障害には,聴覚が失われるろうから種々の程度の難聴までを含む聴覚鈍麻,逆に聴覚が異常に鋭敏になる聴覚過敏,さらには耳鳴や錯聴,複聴,音方向感覚障害などが含まれる.こうした障害が生ずる原因もさまざまで,遺伝性のものもあれば,外傷や病変による獲得性のものもあり,また障害部位も,末梢性,中枢性の区別が考えられる.
聴覚は人間の生活にとってきわめて重要な役割を果しており,それに障害があると,生活にさまざまな変化が生じてくるが,障害のタイプによってその影響は当然異なってくる.特にろうや難聴では,人間のあらゆる精神活動の基盤となる言語の発達との関係から,障害が発生した時期までが,重大な意味を持つことになる.
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