Japanese
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講座
言語障害のリハビリテーション(8)―機能的構音障害および口蓋裂に伴う構音障害
Communication Disorders: Rehabilitation and Management (8): Functional Articulation Disorders and Cleft Palate Speech.
物井 寿子
1
,
笹沼 澄子
2,3
Hisako Monoi
1
,
Sumiko Sasanuma
2,3
1東京都養育院付属病院言語聴覚診療科
2東京都老人総合研究所言語聴覚研究室
3東京都養育院付属病院言語聴覚診療科
1The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital
2Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
3The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital.
キーワード:
機能的構音障害
,
口蓋裂スピーチ
,
症状
,
評価
,
治療
Keyword:
機能的構音障害
,
口蓋裂スピーチ
,
症状
,
評価
,
治療
pp.65-72
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103256
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はじめに
今回は,2種類の構音障害を取り上げるので,まず“構音”ということについて述べておこう.
構音とは,発声・発語器官を使って語音をつくり出すことを言う.
発声・発語器官とは,呼吸器,喉頭(声帯を含む),咽頭,鼻腔,口腔,上顎,下顎,舌,軟口蓋,歯,口唇などからなっている.声帯にはじまり,口唇あるいは鼻孔に到る腔を声道という(図1).声道は,これを形成する上述の器官のうち,動く部分すなわち声帯,舌,軟口蓋,口唇,下顎によってその形をいろいろに変えることができる.構音とは,声道の一定部位を閉鎖あるいは狭め(これをその音の構音点という),呼気を通過させることによって様々の音をつくり出すことにほかならない.
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