ブックガイド
Sir Ludwig Guttmann: Spinal Cord Injuries, Comprehensive Management and Research
赤津 隆
1,2
1九州労災病院
2九州リハビリテーション大学校
pp.419
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103146
- 有料閲覧
- 文献概要
20数年前,日本では脊髄損傷患者は終生病院で暮し,社会に復帰することなど及びもつかない事実であった.然るにこの本の著者であるGuttmann喞はその当時着々とこれを実現していたのである.この本は私共にこれを明らかに示してくれる.
脊髄損傷のリハビリテーションが日本で注目されたのは,明らかに1964年東京パラリンピックが契機である.今日国際ストークマンデビレゲームの会長Guttmann喞の名を知らない人はない.この時同時に開催された第2回国際パラプレジア学会(会長天児名誉教授)によって日本の土にその種がまかれたといってよい.日本パラプレジア学会のためにも,多くの脊損患者のためにもGuttmann喞の功績はきわめて大きいものである.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.