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特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第5章 腫瘍
Epidural spinal cord compression scale
Epidural Spinal Cord Compression Scale
上井 浩
1
Hiroshi UEI
1
1日本大学病院整形外科センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University Hospital
キーワード:
epidural spinal cord compression scale
,
転移性脊椎腫瘍
,
metastatic spine tumor
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
Keyword:
epidural spinal cord compression scale
,
転移性脊椎腫瘍
,
metastatic spine tumor
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
pp.398-401
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201380
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あらまし
転移性脊椎腫瘍は,腫瘍による脊髄圧迫や脊椎不安定性により麻痺を生じる.したがって,脊髄の圧迫を認めれば何らかの治療を考慮する必要がある.さらに,腫瘍による脊髄圧迫は決して少なくはなく,全がん患者の5〜14%に生じるとされている3,5).脊髄圧迫の程度によっては脊髄麻痺が切迫して,早急に治療法を決定しなければならない.そして,高度の脊髄圧迫の症例に対しては手術適応があるとされている.しかし,“高度の脊髄圧迫”に関する明確な定義は十分になされてこなかった.Bilskyら2)は腫瘍の脊髄圧迫度の評価法として,magnetic resonance imaging(MRI)のT2強調像の横断位における脊髄圧迫所見を用いたepidural spinal cord compression scale(ESCC scale)を提示した.このscaleは6段階の階層からなる評価法で,これを用いた追試も行われている6).
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