Japanese
English
特集 男性性器疾患を診る―初期対応から専門的治療まで
性行為感染症に伴う陰茎病変(梅毒,コンジローマ,ヘルペスなど)
Penis disorders due to sexually transmitted infections
大野 優
1
,
尾上 智彦
1
,
本田 まりこ
1
Yu Ohno
1
,
Tomohiko Onoe
1
,
Mariko Honda
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター皮膚科
キーワード:
性行為感染症
,
陰茎
,
皮膚病変
Keyword:
性行為感染症
,
陰茎
,
皮膚病変
pp.101-106
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103427
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要旨 近年,性行為の多様化や性の自由化に伴い,さまざまな病原体による疾患が性行為感染症として報告されている。STI(sexually transmitted infections)患者の中には,局所症状が軽微なため罹患していることに気づかず,感染を拡大させている場合がある。STIに伴う陰茎病変は,各疾患で特徴的な症状を呈する。梅毒は,痛みを伴わない初期硬結,硬性下疳が初発症状となる。尖圭コンジローマは,外陰部に鶏冠状またはカリフラワー状と表現される疣状小丘疹が多発する。性器ヘルペスは,外陰部に痛みを伴う小水疱が集簇する。各臨床症状を認識し,診察した医師がSTIを疑い,早期診断・治療し感染拡大を防止することが望まれる。
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