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特集 リハビリテーションこの10年
リハビリテーション医学会10年の歩み
The progress of the Japanese Society of Rehabilitation Medicine for the past ten years.
土屋 弘吉
1
Kokichi Tsuchiya
1
1横浜市立大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama University School of Medicine.
キーワード:
卒前卒後教育
,
研究面の開発
,
リハ専門医
Keyword:
卒前卒後教育
,
研究面の開発
,
リハ専門医
pp.527-529
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102932
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故高木博士の卓見
わが国のリハビリテーションの経過をふりかえるとき,故高木憲次東大名誉教授の卓抜な識見と偉大な業績とを看過することはできない.高木先生は大正7年11月本郷小学校で「夢の学園教養所の説」と題する講演を行ない,「教育を受けながら治療を受けることのできる施設の必要性」を説かれた.ついで大正13年には,「教育だけではなく,さらに不自由な肢体を訓練して生計をたてうるように,その肢体に職業能力を授けてやらなければならない」と述べ,療育の必要性を強調された(国家医学誌,大正13年,第445号).
第二次大戦以後わが国に導入され,急速な発展を遂げつつあるリハビリテーションの理念は,まさに大正13年に高木先生が述べられたことと一致するのである.高木先生の偉業は,現在の身体障害者福祉法,児童福祉法,整肢療護園,肢体不自由児施設の生みの親として今に至るまで燦然と輝いている.
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