Japanese
English
特集 リハビリテーション医学教育
リハビリテーションのこころ―思い出と今後の願い
The Concept of Rebabilitation: A Reeall and a Wish to the Future.
土屋 弘吉
1
Kokichi Tsuchiya
1
1横浜市立大学整形外科
1Orthopedic Department, Yokohama City University School of Medicine.
キーワード:
リハ用語
,
リハ医学教育
,
リハビリテーションのこころ
,
独自の研究
,
日本の土壌
Keyword:
リハ用語
,
リハ医学教育
,
リハビリテーションのこころ
,
独自の研究
,
日本の土壌
pp.257-261
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103514
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留学当時の思い出
昭和33年,突然降って湧いたようなチャンスに恵まれて私がNew York大学のRusk教授の下に籍を置くことができたのは,横浜市大整形外科の出身でGoldwater Memorial Hospitalで働いていた伊藤正元君の推挙に負うところが大きかったように思う.とにかく私は1年間の予定でリハビリテーションを学ぶべく留学の途に就いたわけだが,実はリハビリテーションとは何であるかについての確たる理解はほとんどなく,整形外科の新しい領域であるというくらいの気持で軽々と鹿島立ちしたことは,今から思えば無茶な話であった.しかしその当時の日本では,リハビリテーションという言葉すらほとんど知られていなかったし,医学雑誌で水野祥太郎教授1)が「米英の回復指導(リハビリテイション)」について紹介しているのが唯一の文献であった.
New Yorkに着く前にColumbusに立ち寄り,Ohio州立大学リハビリテーション科のWorden教授と会食する機会があった.そのときにWorden教授から,リハビリテーションは整形外科とは関係のない全く独立した専門分科である,と聞かされて大いに驚いたことを記憶している.
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