Japanese
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講座
末梢神経の損傷と再生(2)
Peripheral nerve injury and its regeneration (2)
初山 泰弘
1
Yasuhiro Hatsuyama
1
1国立身体障害センター
1National Rehabilitation Center for Physically Impaired.
キーワード:
末梢神経損傷
,
末梢神経の再生
,
神経移植
,
脱神経筋
,
電気診断
Keyword:
末梢神経損傷
,
末梢神経の再生
,
神経移植
,
脱神経筋
,
電気診断
pp.209-215
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102874
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Ⅴ.電気検査法
神経が損傷をうけ障害が起こった場合に,徒手筋力テストや知覚検査をたんねんに行なえば,損傷部位・範囲・程度などはある程度推定することができるが,麻痺に陥っている筋の支配神経の損傷の程度が,単に機能的なものにすぎないのか,神経線維の連続性をも断たれてしまったものか判断するためには,電気検査を要することが少なくない.また神経修復術(剥離・縫合・移植など)後,経過観察中に,臨床的に筋収縮が認められないにもかかわらず,神経再支配の所見が電気検査によって確認されることもしばしば経験するところである.
さらに,現在麻痺に陥っている筋,萎縮が認められる筋が,神経原性疾患によるものか,筋原性疾患によるものかの判定,神経原性のものであれば,上位運動ニューロン性か,前角細胞か,下位運動ニューロン性かの判定にも,電気検査が威力を発揮することが少なくない.
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