Japanese
English
原著
振動感覚の定量的測定―整形外科領域における神経疾患に対する臨床的応用
Quantitative measurement of vibratory sense: its clinical application to orthopedic disorders of the peripheral nerves and spinal cord.
小野 真通
1
Masamichi Ono
1
1東大医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery,Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
振動覚閾値
,
定量的測定
,
頸髄症
,
末梢神経損傷
Keyword:
振動覚閾値
,
定量的測定
,
頸髄症
,
末梢神経損傷
pp.73-82
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102854
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】①目的:指趾での振動覚を20-1000Hzの各周波数領域で感覚閾値の定量的測定による正常人基本振動覚閾値曲線の理論解析および脊髄障害型の臨床的検索.②方法:整形外科的神経疾患における異常振動覚閾値曲線分類に理論解析法として伝達函数理論を応用し,臨床病像各要素と照合した.③結果:1. 正常老若年曲線の差は絶対値の変動のみ.2. 指系およびぼ趾系の特性の差の推定.3. 閾値曲線作成による病状判定の可能性を見出した.④結論:この判定法が神経疾患における障害程度の診断の一示標となり得るのではないかと考えられ今後症例を追加し症例毎の経時的測定および他の定量的診断法との併用により的確な病像把握を可能としたい.なお本法のみによる障害レベルの診断は困難を伴うことがあるが障害程度の判定は可能であろう.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.