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報告
スピーカーを応用した振動覚測定と下肢振動覚の身体部位特性
Measurement of vibration sense using a speaker and body parts characteristics of lower limb vibration sense
戸田 香
1
,
上野 駿
1
,
保黒 政大
2
Kaoru Toda
1
1中部大学生命健康科学部理学療法学科
2中部大学工学部宇宙航空理工学科
キーワード:
振動覚
,
スピーカー
,
下肢
,
若年健常者
Keyword:
振動覚
,
スピーカー
,
下肢
,
若年健常者
pp.1039-1043
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201702
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要旨 【目的】音叉を用いた振動覚の測定は,最初に叩打する力により刺激強度が異なり,障害度の判定に客観性を欠く.そこで,市販の小型スピーカーを用い,振動強度を定量的に制御できる振動覚測定器を作成した.本研究は作成した器機を使用し,若年健常者の下肢で振動覚の特性を確認することを目的とした.【方法】振動刺激の周波数は64Hz,128Hz,256Hzの3種類とし,刺激強度は−70dB〜0dBの範囲とした.刺激強度の増減を1周期とし,各周波数で3周期ずつランダムに測定した.測定部位は右の母趾背側,内果,膝蓋骨とした.【結果】周波数では128Hzの閾値が最も低く,刺激の増強時より減弱時のほうが低い閾値を示した.測定部位では母趾,内果,膝蓋骨の順に低い閾値を示した.【結論】刺激周波数や刺激部位により振動覚閾値が異なることが明らかとなった.振動覚検査の障害度の判定には測定部位ごとの判断基準が必要であると考える.
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