Japanese
English
実践講座 性機能障害・第3回
性機能障害の看護
Nursing of reproductive function obstacle.
道木 恭子
1
Kyoko Douki
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
1National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
キーワード:
脊髄障害
,
セクシュアリティ
Keyword:
脊髄障害
,
セクシュアリティ
pp.255-260
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102405
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はじめに
性に関して話すことは難しい.患者,利用者が悩んでいることを感じながらも,プライバシーに踏み込むようで聞くに聞けず,相談されても答える自信がない.しかし,人間にとって性は基本的なニーズであり,性的な健康が阻害されることで,気分が落ち込んだり,パートナーとの関係が悪くなるなど,生活の質を低くする可能性が高い.逆に,性の健康が保持されることで,いきいきと生きる力を得ることができる場合もある.
看護師は健康保持,あるいは健康回復に向けて援助を行うことを担うため,あえて性にもかかわる必要がある.
性に関する問題には,身体的原因(加齢,身体疾患,薬物性),精神障害,心理的原因,社会的背景などさまざまな要因が関与しているが,本稿では,筆者が主にかかわっている脊髄障害(先天性,後天性)者に対する支援について述べさせていただく.
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