Japanese
English
実践講座 性機能障害・第2回
治療とリハビリテーション
Treatment and rehabilitation of the sexual impairement.
牛山 武久
1
Takehisa Ushiyama
1
1国立障害者リハビリテーションセンター泌尿器科
1Department of Urology, National Rehabilitation Center for Disbled
キーワード:
性機能障害
Keyword:
性機能障害
pp.151-155
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102370
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はじめに
「われわれは,脊髄損傷(脊損)者の自分の子どもが欲しいという要望に対し,いくつかのサービスを用意している」と,その内容を国立障害者リハビリテーションセンターで話した時,南米から来た若い女性の研修生に「障害者になぜそういうサービスが必要なのか」と問われたことがあった.日本でも脊損者が妊娠し,産婦人科を訪れた時にスタッフから「堕ろすんですよね」と当然のように言われ,愕然とした障害者がいた.かつては脊損者の挙児は多くはなかった.しかし,障害者に対する種々の偏見は徐々に払拭され,今では障害者の体外受精による妊娠・出産が当たり前になってきた.
本稿は脊損や脳卒中による性機能障害の治療とリハビリテーションが課題であるが,問題を多く抱える20~30歳代の脊損者の性機能障害を中心に話題を展開したい.
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