Japanese
English
研究と報告
日本の地域在住高齢女性における国際版転倒関連自己効力感尺度(the Falls Efficacy Scale-International)の信頼性と妥当性
Reliability and validity of the Falls Efficacy Scale International in Japanese community-dwelling elderly women.
上出 直人
1
,
柴 喜崇
1,2
,
高橋 香代子
3
,
稲葉 康子
4
,
芳賀 博
2
Naoto Kamide
1
,
Yoshitaka Shiba
1,2
,
Kayoko Takahashi
3
,
Yasuko Inaba
4
,
Hiroshi Haga
2
1北里大学医療衛生学部
2桜美林大学加齢・発達研究所
3北里大学東病院リハビリテーション部
4昭和大学保健医療学部
1School of Allied Health Sciences, Kitasato University
2J. F. Oberlin University Institution of Aging and Human Development
3Department of Rehabilitation, Kitasato University East Hospital
4School of Nursing and Rehabilitation Sciences, Showa University
キーワード:
転倒
,
自己効力感
,
信頼性
,
高齢女性
Keyword:
転倒
,
自己効力感
,
信頼性
,
高齢女性
pp.1063-1069
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101894
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要旨:本研究では,日本の地域在住高齢女性における国際版転倒関連自己効力感尺度(FES-I)の信頼性と妥当性を検証した.対象は地域在住高齢女性77名とし,翻訳手順に従って日本語に翻訳したFES-Iを配布回収法にて調査した.ただし,再現性を検討するため,18名の対象者に関しては,1週間の間隔をあけ2度FES-Iを調査した.さらに,握力,5m歩行時間,転倒歴に関しても調査を行った.結果,ICCは0.7908,Cronbachのαは0.9489であり,再現性および内的整合性は良好であった.因子分析では2因子が抽出され,原著のFES-Iと同様の因子構造が確認された.さらに,FES-I合計得点と握力や5m歩行時間との間には有意な相関が認められ,転倒に関連する尺度としての妥当性を示す結果であると考えられた.以上の結果より,日本語版FES-Iの高齢女性における尺度としての信頼性と基準妥当性を確認することができた.
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