グラフ
障害があっても,なくっても,ともに楽しむ障害者乗馬
pp.335-337
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901365
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「障害者乗馬」とは耳慣れない言葉だが,欧米では「乗馬を通したリハビリとしても広く行なわれている」(日本で唯一イギリスに本部のある障害者乗馬協会のインストラクター資格をもつ太田恵美子さん談)ものである.日本の「障害者乗馬」は,1993年6月から東京都葛飾区の教育委員会による「ポニースクールかつしか」(Tel. 03-3627-0745)で12人を対象に試行的に始められ,本格実施後の現在は120人を超え,同時に,同様の試みが各地に広がっている.ここでは,ボランティアグループ「You & I」などが,世田谷区碑文谷公園こども動物広場で3月3日に行なった「障害者乗馬」の模様を紹介する.
この日は看護職,理学療法士,作業療法士も含む30人ほどのボランティアが集まった.ふだんは看護学生もいるそうだが,ちょうど国家試験で参加できず.慢性疾患在宅ケア協会の訪問看護婦・嶋田陽子さんも「ケアの専門家としてあれこれ指導しようと前面に出てしまうと,みんなで楽しもうという雰囲気を壊してしまう.いざというときに専門性が発揮できればいい」と言って,一ボランティアとして楽しんでいるが,障害者の家族は「専門家がいるとやはり安心」と言う.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.