Japanese
English
研究と報告
ラット横隔膜における機能特性および形態特性の加齢変化
Age-related changes in functional and morphological properties of rat diaphragm muscle.
今北 英高
1
,
小野 志操
2
,
麦田 盛穂
2
,
峯松 亮
1
,
西尾 俊亮
2
,
西川 彰
2
,
宮田 浩文
3
Hidetaka Imagita
1
,
Shiso Ono
2
,
Moriho Mugita
2
,
Akira Minematsu
1
,
Shunsuke Nishio
2
,
Akira Nishikawa
2
,
Hirofumi Miyata
3
1畿央大学健康科学部理学療法学科
2畿央大学大学院健康科学研究科
3山口大学大学院医学系研究科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Kio University
2Division of Health Science, Graduate School of Health Science, Kio University
3Department of Biological Sciences, Graduate School of Medicine, Yamaguchi University
キーワード:
ラット横隔膜
,
加齢
,
機能形態変化
Keyword:
ラット横隔膜
,
加齢
,
機能形態変化
pp.865-871
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101853
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要旨:〔目的〕横隔膜における加齢変化を調べるために,その機能的・形態的特性を分析,検討した.〔方法〕若齢期,壮齢期および老齢期のWistar系雄性ラット(n=24)の横隔膜costal部を使用し,in vitroでの等尺性筋張力,筋線維横断面積,ミオシン重鎖(MHC)アイソフォーム構成比について分析した.〔結果〕単収縮張力において3群間で有意な差は認められなかったが,強縮張力では12か月齢に比べ24か月齢で有意な低下が認められた.単収縮時間では3か月齢と比較して,12か月齢および24か月齢で有意に延長した.筋線維横断面積ではSO線維において3か月齢,12か月齢と比較して24か月齢に有意な増大が認められた.MHCアイソフォーム構成比は3か月齢と比較して24か月齢のMHC 1が有意な相対的増加を示した.〔結語〕本実験結果により,加齢変化による遅筋化は四肢骨格筋だけでなく,活動量の高い横隔膜にも生じることが明らかとなった.
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