これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の特性を理解する 生理機能の加齢変化》内分泌・代謝機能の加齢変動
柳瀬 敏彦
1
,
永石 綾子
,
明比 祐子
1福岡大学 医学部内分泌糖尿病内科
キーワード:
Dehydroepiandrosterone
,
Testosterone
,
加齢
,
代謝性疾患
,
内分泌系疾患
,
ヒト成長ホルモン
Keyword:
Aging
,
Dehydroepiandrosterone
,
Endocrine System Diseases
,
Metabolic Diseases
,
Testosterone
,
Human Growth Hormone
pp.957-959
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088910
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・加齢でその血中濃度が漸減低下するホルモンとしてGH-IGF-1系、テストステロン(T)、DHEAがある。・これらホルモンの血中濃度は老化指標となるだけでなく、近年の疫学データから、DHEA、Tは長生き指標ともなりうることが示唆されている。・老化に伴うこれらホルモンの血中濃度の低下は内臓脂肪増加、糖尿病発症リスクの増大、心血管病の増加、骨密度の低下などに関与する。・DHEA、Tに関しては、補充療法が行われているが、抗加齢、あるいは長寿との関連において明確な臨床効果は、現時点では証明されていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011