Japanese
English
研究と報告
骨粗鬆症患者におけるホームエクササイズの運動機能および転倒に対する有効性
The effectiveness of home-based exercise on the physical functions and falls in patients with osteoporosis.
上出 直人
1
,
隅田 祥子
2
,
福田 倫也
1,3
Naoto Kamide
1
,
Sachiko Sumida
2
,
Michinari Fukuda
1,3
1北里大学医療衛生学部
2慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科
3北里大学東病院リハビリテーション部
1School of Allied Health Sciences, Kitasato University
2Graduate School of Health Management, Keio University
3Department of Rehabilitation, Kitasato University East Hospital
キーワード:
骨粗鬆症
,
ホームエクササイズ
,
運動機能
,
転倒
Keyword:
骨粗鬆症
,
ホームエクササイズ
,
運動機能
,
転倒
pp.1149-1154
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101662
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要旨:〔目的〕骨粗鬆症患者に対してホームエクササイズを指導し,運動機能および転倒に対するホームエクササイズの有効性を検証することを目的とした.〔対象〕外来において薬物療法施行中の閉経後骨粗鬆症患者31名とした.〔方法〕対象者に対し,筋力トレーニングやバランス練習などを含むホームエクササイズを6か月間実施するよう指導した.ホームエクササイズ実施前後で,運動機能および骨密度を測定した.また,転倒率に関しては12か月間にわたり追跡調査を行った.〔結果〕6か月間追跡可能であった対象者は20名であり,ホームエクササイズの平均実施回数は4.7±1.6回/週,運動実施率は95%であった.ホームエクササイズ実施後,筋力や歩行速度が有意に改善した.さらに,12か月後の転倒率が有意に減少した.〔結語〕骨粗鬆症患者に対するホームエクササイズの指導は,継続的な運動実施,運動能力の改善,および転倒予防に有効であると考えられた.
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